肌寒さが厳しくなってきた初冬のとある日。ヤマハ熊本プロダクツのモノづくりを支える2人に集まってもらいました。「今日は何でも話します」という心強い言葉でスタートした座談会。どんな話が聞けるのでしょうか?
仕事のやりがいは?
Naoya.T(以下Nさん)
入社して11年になりますが、携わってきた製品それぞれに愛着があります。市場のお客様の意見は本当に大きな価値があって、良い声を聞けたときは本当に嬉しいし、逆に改善要求とかでもすごくやる気がでます。
Hiroshi.A(以下Hさん)
そうですね。Tさんも僕も完成機が出来上がる過程に携われることは、ひとつの大きいポイントかもしれないですね。品質保証の仕事をしていて、もちろん100%保証なのですが、出荷場に並ぶ最後の最後まで「99.99%なのでは?」という気持ちを持って業務に臨むようにしています。自分が保証した製品がトラックに乗せられてお客様のもとへ旅立つ瞬間を見届けたときは、大きなやりがいを感じます。
Nさん
ヤマハの船外機は世界中のお客様に使って頂いていて、行く先々の海や川で見ることができます。そのときは誰かの役に立っていると実感する瞬間ですね。
Hさん
テレビや映画に映ることも多いですよね!
Nさん
そう! そのときは娘に「パパはこれを作ってるんだよ」って自慢しています(笑)
ヤマハ熊本プロダクツの魅力的なところ、好きなところは?
Hさん
いろんなところがありますが、やっぱりモノづくりをする人間として「完成機メーカー」というところはとても魅力的です。部品製造から完成機までやってる会社って、熊本では数少ないですからね。
Nさん
僕も同じです。他にも会社のサイズ感も好きです。製造の幅はとても広いんだけど、前後工程がある工場まで歩いて5分で行けます。言葉で表現するのは難しいですが、製造・技術・管理に一体感があって、無駄がなくキュッとまとまってる感じがします。
Hさん
職場の雰囲気もいいですよね。それぞれのグループの人数が多すぎず少なすぎず、コミュニケーションがとりやすい様に感じます。僕たちの職場では休日も一緒に遊んでいるメンバーが多いです。「人と関わることが楽しい」と思える環境があることは、仕事をする上でとても大切だと感じます。
Nさん
人が多すぎない分、自分で見れる仕事の幅も広いですよね。縦割り感が少なくて、「やりたい」って思ったら積極的に提案できる環境があります。その分責任も大きくなるのですが、乗り越えたときは大きな達成感があります。あと、経営層との距離もすごく近い! 廊下や工場内で社長に会うことも多々ありますし、立ち話もできますね。
最近思うのは、もっと完成機メーカーの強みを活かして、社員が船外機に触れる機会が増えればいいなってことですね。せっかく社有艇もあるんだから、使わないと勿体無い! Hさんは評価の仕事もあるから、船外機に触れる機会が多いんじゃないですか?
Hさん
はい。新機種が立ち上がるときなどは航走テストをするので、実際に船外機艇に乗る機会があります。八代って海がそばにあって、すぐに船外機を使えるのも魅力ですよね。自分が携わった製品に始めて火を入れる(エンジンを起こす)瞬間はたまらないです(笑)ヤマハの船外機って本当に「Revs」な音がします! ドキドキ、ワクワクするんですよ。
ヤマハの技術者として目指す姿は?
Hさん
ヤマハの船外機の歴史を作ってきた人たちのDNAを持ち続けられる人になりたいです。社訓に「不撓不屈の精神」っていう言葉があるじゃないですか。まさにそれです。どんなに困難なことがあっても、最後まで諦めない気持ちで情熱を持って仕事をして行きたいですね。今でも自分なりのこだわりを持って業務にあたるようにしています。
Nさん
「技術者」ってなると難しいけど・・・技術のことだけしか考えられないような人にはなりたくないですね。年間数台しか作らないモデルに対して「なくしてしまえば良い」という発想ではなく、「それぞれのお客様が求めるモノづくりをする」という思いを持ちたいです。自分たちとは違う考え方や文化を持った人たちにも納得してもらえるような仕事ができる人になりたいですね。
※所属部署、記事の内容は取材当時(2017年)のものです。